矯正歯科
2026年05月14日

口ゴボとほうれい線の関係とは?矯正治療で改善するケース・しないケースを歯科医師が解説

口ゴボとほうれい線の関係とは?矯正治療で改善するケース・しないケースを歯科医師が解説

「口元が前に出ている気がする」「ほうれい線が深く見える」 このようなお悩みを抱えている方は少なくありません。

当院でも口元に関するお悩みで矯正相談に多くの患者様にお越しいただいています。

実際に、口ゴボ(口元の突出感)とほうれい線には一定の関連性があります。 ただし、全てのほうれい線が矯正治療で改善するわけではなく、原因を正確に見極めることが重要です。

今回は、口ゴボとほうれい線の関係、矯正治療によって改善が期待できるケース、逆に変化しにくいケースについて詳しく解説します。

そもそも「口ゴボ」とは?

口ゴボとは、上下の歯や口元が前方に突出して見える状態を指します。 専門的には以下のような状態が含まれます。

  • 上下顎前突
  • 上顎前突(出っ歯)
  • 口唇の突出
  • Eラインから口元が大きく前に出ている状態

口ゴボの方は、横顔のバランスが崩れやすく、

  • 口が閉じにくい
  • 口呼吸になりやすい
  • 顎に梅干しジワができる
  • ほうれい線が強調される

などの特徴が見られることがあります。

口ゴボとほうれい線はなぜ関係するの?

口ゴボによって口元が前方へ突出すると、鼻の横から口角へ伸びる皮膚のラインに影響が出ることがあります。

特に、口元の突出感が強い場合、 口周囲の筋肉や皮膚に張力がかかり、 ほうれい線が目立って見えるケースがあります。

① 口元の突出による影響

前歯や唇が前方へ出ていると、顔全体の立体感が変化します。 その結果、 鼻横〜口元の境界が強調され、 ほうれい線が深く見えることがあります。

② 口呼吸との関係

口ゴボの方は口が閉じづらく、口呼吸傾向になることがあります。 口呼吸は口周囲の筋肉バランスを崩し、 頬のたるみやフェイスラインの変化につながる場合があります。

③ 骨格との関連

骨格的に上顎が前方に位置しているケースでは、 中顔面の突出感によってほうれい線が強調されることがあります。

矯正治療でほうれい線は改善する?

結論から言うと、 原因が「口元の突出」に由来する場合は改善する可能性があります。

特に以下のようなケースでは変化を実感される方もいます。

  • 前歯の突出感が強い
  • 口が閉じづらい
  • 横顔のバランスに問題がある
  • 抜歯矯正によって口元を後退できる

矯正治療によって歯列や口元の位置が整うことで、 口周囲の皮膚や筋肉の緊張感が軽減し、 結果としてほうれい線が目立ちにくくなることがあります。

逆に「改善しにくい」ほうれい線もあります

一方で、全てのほうれい線が矯正治療で改善するわけではありません。

例えば以下のようなケースです。

  • 加齢による皮膚のたるみ
  • 脂肪量の減少
  • 骨格的要因
  • 頬のボリューム低下
  • 表情筋の変化

特に30代後半以降では、 皮膚や脂肪組織の加齢変化も影響するため、 矯正単独で大きな改善を得られない場合もあります。

そのため加齢変化によるほうれい線は、美容皮膚科へのご相談が最も適している場合があります。

矯正で逆にほうれい線が悪化することはある?

インターネット上では、 「矯正でほうれい線が悪化した」 という声を見ることもあります。

これは、 過度な後退や顔貌変化、 元々の骨格・軟組織バランスなどが関係している場合があります。

特に、

  • 必要以上に口元を下げる治療
  • 頬のボリューム減少
  • 痩せ型の方
  • 加齢変化が強い方

では注意が必要です。

そのため、単純に歯並びだけではなく、 顔貌全体のバランスを踏まえた診断が非常に重要になります。

ほうれい線の変化は場合によっては美容皮膚科との対診が必要になることがあります。

当院ではカウンセリング時にほうれい線の変化についても詳しく説明させていただきますのでご安心ください。

実際の症例|口ゴボ改善による口元・横顔の変化

50代女性|口元の突出感とほうれい線、ガタガタの歯並びが気になって来院

患者様は、 「ガタガタの歯並びが気になる」「口元が前に出て見える」 「横顔のバランスが気になる」 「ほうれい線が深く見える気がする」 というお悩みでご相談いただきました。

  • 主訴:口ゴボ・横顔・ほうれい線
  • 診断名:上下顎前突
  • 治療方法:マウスピース矯正(抜歯あり)
  • 治療期間:8か月(治療継続中)
  • 費用:682,000円(税込)
  • リスク・副作用:矯正治療中の痛み、後戻り、歯根吸収など

前歯の突出感を改善したことで、 口元の緊張感が軽減しほうれい線が術前と比較し目立ちにくくなっています。

術前の写真では前突した歯並びに対して唇や周囲の筋肉が緊張することで無理に力を入れて唇を閉じていますが、術後の写真では筋肉の緊張がほぐれ唇の形も自然な印象に変化しています。

患者様からも口元の変化を実感していただき、口が閉じやすくなって口呼吸がなくなり風邪も引きにくくなったと喜んでいただいています。

※ほうれい線の改善には個人差があります。 骨格・皮膚・加齢変化など複数要因が関与します。

マウスピース矯正でも口ゴボは改善する?

症例によっては、マウスピース矯正でも口ゴボの改善は可能です。

実際に当院でも口ゴボの治療をマウスピース矯正で行っている症例は多数あります。

近年のマウスピース矯正はテクノロジーの発展により常に進化しており、 前歯の後退や歯列全体のコントロールも以前より精度が向上しています。

ただし、

  • 骨格性の口ゴボ
  • 重度の突出症例
  • 抜歯を伴う大きな移動

などでは、 ワイヤー矯正を併用した方が適しているケースもあります。

重要なのは、 「マウスピースかワイヤーか」ではなく、 どの治療法がその方に適しているかを見極めることです。

当院の矯正治療の特徴

Refino Dental Clinicでは、 見た目だけではなく、 機能性や長期的な安定性も重視した矯正治療を行っています。

  • CTを用いた立体的診断
  • 口元・横顔バランスも考慮した治療計画
  • マウスピース矯正・ワイヤー矯正の両方に対応
  • デジタルシミュレーションによる治療設計
  • 必要に応じて抜歯症例にも対応

「口元を下げたい」 「横顔を整えたい」 「ほうれい線が気になる」 という方も、 まずは現在の状態を正確に把握することが重要です。

まとめ

口ゴボとほうれい線には一定の関連があります。

特に、 口元の突出感によってほうれい線が強調されているケースでは、 矯正治療によって改善が期待できる場合があります。

ただし、 原因は歯並びだけとは限らず、 骨格・加齢・皮膚・筋肉など複数の要因が関係します。

そのため、 「とりあえず矯正すれば改善する」 と単純に考えるのではなく、 精密な診断を受けることが大切です。

飯田橋、神楽坂エリアで口ゴボやほうれい線にお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。


監修者情報

Refino Dental Clinic(レフィーノデンタルクリニック)
院長 柿木 辰美
日本矯正歯科学会 所属
CT・口腔内スキャナーなどのデジタル機器を活用し、 機能性と審美性の両立を重視した矯正治療を行っています。

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