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部分矯正とは?メリット・デメリットから適応症例まで徹底解説!

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歯並びが気になり、整えるために部分矯正を検討している人もいるのではないでしょうか。全体矯正よりも気軽に始められるのも部分矯正の良さになりますが、歯列矯正のすべての症例に対応しているわけではありません。部分矯正のメリット・デメリットはもちろん、矯正方法や費用についても詳しく説明していきます。部分矯正を始める前に、まずは詳しく知ったうえで部分矯正か、全体矯正か検討していきましょう。

部分矯正とは?

部分矯正とは、部分的に気になる歯並びを矯正するための方法です。主に、前歯の部分が対象となり噛み合わせに問題がなければ1本から、8本まで治すことができます。部分矯正は、症状による差もありますが半年程度で治療が完成することもあり、全体矯正よりも気軽に始められます。

部分矯正の前提として、奥歯の噛み合わせに問題がないことと決められています。ガタガタとしていてバランスの悪い歯並びや、軽度の出っ歯、正中線のズレなどの症状に対応しています。隙間が空いているすきっ歯の状態であれば、部分矯正でも改善できる可能性が考えられます。

他にも全体矯正を行ったあとに後戻りをしてしまい、部分的に整える目的で部分矯正を行います。

一本だけの部分矯正は可能?費用相場は?

一本だけの部分矯正にも対応できます。歯全体を動かすよりも治療の期間が短く、費用負担が少ないのも特徴になります。一本だけの部分矯正の場合、マウスピース矯正は40万円~、ワイヤー矯正は30万円からと一般的な費用よりも安く抑えられます。

前歯2本だけは可能?費用相場は?

前歯二本だけの部分矯正も可能です。ただ、二本だけ凸凹だからといってその部分だけを整えればいいとは限りません。動かすためには、並べるスペースを確保する必要が出てくるため、他の歯の移動も必要になってきます。そのため、全体的に動かす可能性もでてきます。

部分矯正のメリット4選

部分矯正にはさまざまなメリットがあります。
部分矯正を検討している人向けにどんなメリットがあるのか説明したいと思います。

治療費用が安い

部分矯正のメリットとして、治療費用が安いことがあげられます。歯科医院によっても変わりますが、部分矯正は約30万円~70万円、全体矯正は60万円~170万円と治療費用も高額になってきます。矯正の種類によっても変わりますが、部分矯正は治療範囲が少ないこともあり、費用相場を抑えることができます。全体矯正だと費用面の負担が大きく感じている人にとっても、部分矯正なら比較的リーズナブルに矯正治療が受けられるのが大きなメリットです。

治療期間が短い

部分矯正は、治療期間が短いのも特徴です。前歯を動かすだけなのもあり、奥歯を動かす必要がありません。そもそも前歯のほうが奥歯よりも動かしやすいのもその理由の一つになり、治療期間が短いからこそ、余計なストレスを感じることなく矯正治療が受けられます。歯並びの状態によっても変わりますが、一般的な部分矯正の治療期間は3か月から半年程度です。部分矯正は、長い人でも1年以内に終わっていることがほとんどだといえるでしょう。

痛みが少ない

部分矯正は痛みが少ないのも特徴です。全体矯正は、前歯から奥歯まで装置をつけなくてはいけないので最初のうちは痛みが出てしまうことも少なくありません。違和感もあるので食事の時にも不便さを感じることがあります。部分矯正は、前歯の部分にしか矯正装置をつけないため、動かす歯が限られてきます。痛みの心配も少なく日常生活にも支障が出にくいのも部分矯正のメリットの一つです。全体矯正と比べたときに痛みが1/3程度になるのも、メリットといえます。

気軽に始められる

部分矯正は全体矯正と比べても気軽に始められるのもメリットです。全体矯正になると奥歯まで治療をする必要がありますが、部分矯正は前歯部分のみとなります。矯正ならではの「食事がしにくい」という心配もありませんし「口腔内の違和感」「傷ついて痛い」などの支障をきたす心配もなくなります。部分矯正は費用の安さや短期間でできることもあって「それならはじめてみよう」と気軽に矯正を始めやすいこともメリットの一つです。歯列矯正を始めるハードルが低く、気軽にスタートできます。

部分矯正のデメリット3選

部分矯正はメリットだけに限らず、デメリットも存在します。
具体的にどのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。

噛み合わせの調整まではできない

部分矯正は、全体的に整えていくものではなく前歯などの一部の改善を目的とした治療です。部分的に歯の位置を整えることで、見た目の変化を目的としています。部分矯正を行ったとしても、噛み合わせの調整までができません。そのため、最初から上下の歯の噛み合わせが悪いと、矯正をしても思うような仕上がりにならないこともあります。そもそもの目的が審美的な面になるため、噛み合わせの調整は難しいことがデメリットといえるでしょう。

後戻りが起こりやすい

部分矯正は後戻りが起きやすいといわれています。後戻りする原因として、本来であれば全体矯正が必要だったケースや、親知らずが生えてきて歯を押してしまっている、歯ぎしりなどの癖があると、後戻りしてしまうことがあります。矯正治療後に保定装置(リテーナー)を取り付けますが、使う時間や期間が短いと後戻りしてしまう原因になることも考えられます。取り外し式だと忘れてしまう人は、固定式にしておいたほうが、後戻りのリスクを減らすことにも繋がります。

適応症例が限られている

部分矯正は、適応症例が限られてしまっています。そのため、部分矯正を希望したからといって、治療ができるとは限りません。歯科医師が確認して部分矯正では解決できないと判断したときは全体矯正をおすすめします。歯を部分的ではなく全体的に大きく動かす必要があるケースや、手術が必要になる場合は、部分矯正はできないと思っていたほうがいいと思います。一度歯科医院を受診して、歯並びを確認し部分矯正ができるかどうかを調べてもらうようにしましょう。

部分矯正における主な2つの矯正方法と費用相場

部分矯正は主に「マウスピース矯正」と「ワイヤー矯正」の2種類があります。
それぞれのメリット・デメリットや費用感について詳しく説明します。

(1)マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、透明なプラスチックのアライナーをつけて歯並びを治療する方法です

マウスピース矯正の場合、食事や歯磨きのタイミングで外します。マウスピース矯正の種類によっても変わりますが、1日22時間以上装着し歯を動かしていきます。マウスピース矯正は、透明で目立ちにくく人目が気になる人でも始めやすいメリットがあります。周囲の人に歯列矯正をしていることを、知られる心配もなくなります。

デメリットとして、費用面が高額になりやすいことや、マウスピースの装着時間をしっかりと守らないと思うような仕上がりにならず、後戻りしてしまう可能性もでてきます。マウスピースを洗浄して自分で清潔な状態を保たなくてはいけないため、手間もかかってしまいます。

(2)ワイヤー矯正(裏側・表側)

ワイヤー矯正(裏側・表側)とは、ブラケットと呼ばれる小さなボタン式のものを表側・裏側のいずれかにつけて、ワイヤーを通して力を加えて行く方法です。部分的な矯正によく使われるものとしても知られています。もともとは銀色のブラケットやワイヤーを使うのが一般的だったのもあり、話すときに目立ってしまうデメリットもありました。

近頃は、白のブラケットやワイヤーもでており、以前よりも目立つことなくワイヤー矯正ができるようになっています。ワイヤー矯正は、お手入れもしやすく、細かい調整を可能にしてくれます。費用の負担も少ないので、できるだけコストを抑えて部分矯正がしたいと考えている人にもおすすめです。

部分矯正で対応できる可能性の高い症例

部分矯正の適応症例は、全体矯正と比べて非常に限られてしまいます。部分矯正で対応できる可能性の高い症例について、詳しく説明していきたいと思います。また、この条件を1つでも満たしていないときは、部分矯正ではなく全体矯正を勧められる可能性が高くなります。部分矯正で対応できるのは具体的にどのような症例になるのか、詳しくみていくようにしましょう。

軽度の叢生・出っ歯・すきっ歯

部分矯正で対応できるのは、軽度の叢生・出っ歯・すきっ歯などの症例です。叢生とは、歯が重なり合っている歯並びの状態になり、がたつきがある程度であれば部分矯正で対応できます。また、出っ歯でも前歯の傾斜を治療するだけで奥歯を動かす必要がないときは、部分矯正で治療できます。すきっ歯も、隙間の空き方がそこまで大きくなく、奥歯まで動かす必要がないときに部分矯正を行います。いずれも歯列矯正ではよく見かけるものですが、軽度で全体を動かす必要がないのがポイントです。

軽度のオープンバイト(開咬)

オープンバイト(開咬)とは、上下の前歯の部分がぴったりと合わさらず隙間が出来ている状態です。前歯のみ開咬しているケースや、他に問題が見られないときは部分矯正を選択できます。骨格部分に問題があると、開咬でも全体矯正になる可能性も出てきます。矯正方法にも種類がありますが、開咬の場合はマウスピース矯正との相性が良いため、目立たない矯正を希望している人でも始めやすいと思います。

過去に行った歯列矯正の後戻り

過去に歯列矯正を行ったものの、後戻りしてしまうケースもあります。後戻りとは、矯正をしたあとに歯の位置が元に戻ることをいいます。保定装置(リテーナー)を使って対策をしておかないと、高い確率で後戻りしてしまうことがあります。せっかく歯列矯正をして歯並びが良くなったのに、再度悪化してしまう可能性も出てきます。矯正をしたあとの後戻りは、部分矯正で対応できることも多いので歯科医院に相談してみるのをおすすめします。

部分矯正ができないケース

部分矯正ができないケースについても説明します。

歯並びの症状の程度が重度である

部分矯正ができないケースとして、歯並びの症状の程度が重度な場合です。本来であれば部分矯正ができる歯並びだとしても、症状が強く出ているときは全体矯正を勧められることがあります。 重度の歯の重なりが見られるときや、歯のスペースが十分でないときは削る範囲が大きくなったり、抜歯が必要になるケースも考えられます。叢生・出っ歯・すきっ歯でも、歯科医師の診断を受けないと部分矯正ができるとは限りません。

重度の不正咬合である

重度の不正咬合の場合は、奥歯の噛み合わせに問題が生じやすくなるといわれています。そもそも不正咬合とは、歯並びや噛み合わせの状態が悪いときの総称でもあるのですが、歯の位置や上下の噛み合わせによって起きるものです。そのままにしていると、日常生活に支障を来たすこともあります。奥歯の噛み合わせが悪く、大きく歯を動かす必要があるときは適応外になってしまう可能性も出てきます。

治療に抜歯が必要となる

抜歯が必要になる歯並びの場合、部分矯正は使えないケースがほとんどです。部分矯正の適応範囲を超えて治療が必要になるため、全体矯正のほうが向いています。具体的には歯の重なり部分が大きく、全体的に調整する必要があるときや、歯を並べるためのスペースが確保できないケースも考えられます。治療に抜歯が必要になる場合もあるため、部分矯正の対象外となります。

骨格に問題がある

骨格そのものに問題が起きている場合、部分矯正は選択できなくなります。例えば、正中線がズレている場合は、歯並びだけの問題ではなく骨格そのものを見直す必要が出てきます。また、顎の骨が前に出ている出っ歯などの症状だと、外科手術をしないと歯の矯正はできません。骨格に問題があるといわれたときは、全体矯正を検討してみてもいいと思います。

「部分矯正ができない」と言われた場合は?

歯科医師による診察を受けた結果「部分矯正は難しい」といわれてしまったときは、全体矯正もしくは外科的な矯正治療を受けることになります。ただし、部分矯正が断られてしまい納得できないときはセカンドオピニオンを受けるのもおすすめです。場合によっては、セカンドオピニオンを受けたことで、一度は断られてしまった部分の矯正ができる場合もあります。歯科医師によっても診断が変わることもあるため、諦めずに一度確認してみてもいいでしょう。

まとめ

部分矯正は、全体の歯を動かす必要のない軽度の矯正に向いています。重度の治療が必要な歯並びや、抜歯、骨格そのものに問題があると選択できなくなってしまうため、全体矯正を検討する必要も出てきます。歯科医院によっても部分矯正の考え方は変わってくるからこそ、どうするか迷っている人はレフィーノデンタルクリニックに相談してみてください。部分矯正のメリット・デメリットはもちろん、後戻りしないように安心して治療が受けられるサポートをしています。

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