コラム
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新宿区 飯田橋駅徒歩1分の歯医者 総合歯科
Refino Dental Clinic(レフィーノデンタルクリニック)
〒162-0822 東京都新宿区下宮比町1-1 相沢ビル3F
JR飯田橋駅 東京メトロ飯田橋駅 都営大江戸線飯田橋駅
歯列矯正の必要性はわかっているものの、大人になってから矯正をするのは遅いのでは…?と不安に思っている人もいるのではないでしょうか。
また、子どもに歯列矯正をしたいと思っているものの、矯正をつけることで友達関係に影響したり、金銭的な負担も大きいからこそタイミングに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。大人になっても歯列矯正は遅くないのか、メリット・デメリットや注意点も含め詳しく説明していきたいと思います。
目次
歯列矯正のように歯並びや噛み合わせを改善する矯正は、具体的な年齢制限があるわけではありません。歯と歯茎を支えている骨が健康である限り、何歳からでも矯正を始めることができます。子どもの頃から矯正をせずとも、大人になってから歯列矯正を始める人は意外と多いものです。なかには、30代・40代で歯列矯正を始める人もいます。ずっと気になっていたもののさまざまな事情から歯列矯正が後回しになっていた人にとっても、大人になってからでも十分に始められます。
大人と子どもの矯正には、そもそもの目的が違います。 子どもの矯正は顎の成長を促し歯が正しい位置に並ぶように行う治療で、抜歯をする頻度はそこまで高くありません。子どもの矯正は一般的に6歳前後から始めることが多く、子どもの歯から大人の歯に生え変わる大事な時期としても知られています。 大人の矯正はすでに成長している顎の骨を動かすことはできず、歯を動かす治療がメインとなります。
症例の程度によっては抜歯を行う必要も考えられます。大人の場合は、仕事や育児など忙しい生活を送っていることもあり、通うのがやや負担になってしまうことも少なくありません。
大人で歯が足りない先天性欠如歯でも矯正はできます。
先天性欠如歯とは遺伝や環境要因によって歯の数が少ないことをいいます。歯が少ないと矯正治療が出来るのか不安に思われる人もいるのですが、場所や隙間によっても治療のやり方が変わってきます。歯科医院で相談しながら、どんな方法が提案できるのか話し合い、決めていくようにしましょう。
大人になってから歯列矯正を始めることには、多くのメリットがあります。
今から矯正を始めるべきか迷っている人にとっても、具体的に考えられるメリットを紹介します。
大人になってから歯列矯正を行うことで、見た目のコンプレックスの悩みが解消できます。不揃いの歯のままでいると、人の視線が気になり自信をもって笑えなくなってしまう人もいます。ビジネスの場や日常生活の中でも第一印象が重要になるからこそ、歯列矯正を行うことで自分に自信が持てるようになり自己肯定感を高めることにも繋がります。人間関係においてもプラスの影響を及ぼす可能性が高く、積極的に人との関わりが持てるようになったり、自然と笑顔が増えることで人間関係を良好に保つことにも繋がります。
歯並びが悪いと、歯の間に隙間ができやすくなってしまい歯ブラシがしっかりと行き届かなくなってしまいます。歯石や歯垢が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。歯並びが良くなると、歯ブラシやデンタルフロスが歯の隙間までしっかりと磨けるようになり、効果的に除去できます。他にも歯並びがよくなると口をきちんと閉じられるようになるため、唾液の流れを改善してくれます。口腔内環境を健康に維持してくれますし、細菌を洗い流して酸性になりにくくしてくれます。
歯列矯正を行い噛み合わせを整えることで、身体の悩みを改善していくれるといわれています。噛み合わせが整うと顎関節症や全身のバランスを整えることに繋がります。大人ならではの不調として起こりがちな肩こりや頭痛、顎関節症などを緩和し、全身のバランスを整えることにも繋がります。筋肉に余計な負荷がかかっていることが原因となり、継続的な不調に悩まされることもあります。噛み合わせを改善して負担を緩和することで、頭痛や肩こりなどの症状を改善してくれる可能性が高まります。
大人になってからの矯正は、治療スケジュールが立てやすいメリットもあります。顎の成長が完了していない子どもの場合、どの程度動くのか予測できない範囲も多く、治療スケジュールが予測しにくくなってしまいます。顎の成長が完了している大人の場合は、事前に立てたスケジュール通りに進められることが多いといわれています。歯列矯正にかかる期間や費用を予測しやすくなるので、ライフスタイルや仕事への影響を最小限に抑えられるメリットも期待できます。
大人歯列矯正は周囲に理解を得られやすい点もメリットです。社会人となり顔を合わせる機会が多い人だと、矯正器具をつけることをためらう人も少なくありません。ただ、子どもの歯列矯正になると器具がついていることを周囲の友人にからかわれてしまうこともありますし、好奇心から聞かれることで嫌な気持ちになる可能性も高くなります。大人の場合は、周囲の理解度も高くなりますし「健康や自分の見た目をしっかりと気遣っている」というポジティブな印象に見られやすくなります。
大人矯正にはメリットだけでなく、デメリットと言える部分もあります。
大人になってから歯列矯正を始めるうえで考えられるデメリットも見ていきましょう。
大人矯正は周囲に受け入れられやすい良さもありますが、どうしても見た目が気になってしまう人も少なくありません。また、一般的な表側矯正になると、器具に食べ物が詰まってしまうことも多いため、食事をする機会の多い人にとっては、気になる原因となってしまうことも考えられます。近頃は、裏側矯正やマウスピース矯正など、外見に影響しない矯正器具も増え主流となっています。治療方法を選べば、そこまで見た目を気にすることもなく、矯正を行いやすくなります。
大人矯正にとって、痛みや違和感は大きなデメリットになります。特に矯正器具を装着したばかりのときは、歯を移動させるための圧力がかかるため、一時的な痛みを感じることがあります。ワイヤー矯正など種類によっては矯正器具が口内で当たってしまい、違和感を覚えることも少なくありません。数日程度で痛みが解消されるものですが、ストレスに感じてしまうこともあると思います。近頃は痛みを緩和してくれる矯正器具も出ているので、予算と相談しつつ決めるようにしていきましょう。
大人の歯列矯正の場合、治療中に虫歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。矯正器具が歯に密着しているため、歯ブラシをしっかりとしているつもりでも届きにくい場所が増え、磨き残しができてしまいます。毎日のことなのもあり、蓄積されると歯垢の原因となり歯科医院での治療が必要になります。定期的に歯科検診を受診して、できるだけ初期の段階で発見し適切な処置を行う必要があります。
大人矯正はブラックトライアングルができやすいといわれています。歯と歯、歯茎の境目の部分に三角形の隙間ができてしまうことです。ブラックトライアングルの直接的な原因となっているのは歯茎が下がったことによるものです。後ろの影の影響から黒く見えるため目立ちやすくなってしまい、気になる人もいるのではないでしょうか。歯並びが悪く日常的に炎症を起こしている人だと、歯列矯正後に歯茎の腫れが治まり引き締まったときにブラックトライアングルが目立つようになります。
大人の歯列矯正は、外科手術が必要になることも考えられます。子どもは顎の成長が完了していないため顎の骨を動かす歯列矯正を行うことができます。ただし、顎の成長が終わっている大人の歯列矯正は、歯を動かす治療が中心となり、顎の骨そのものを動かせるわけではありません。幼児期から顎の骨格に問題があるのにそのまま放置している場合は「顎変形症」となり、歯列矯正だけで治せるものではありません。状態によっては「骨切り」という外科手術を行わなくてはいけなくなるケースも考えられます。
大人の矯正にかかる期間は、一般的には1年~3年半程度です。
部分矯正だと3か月程度で終わることもありますが、全体矯正になると最短でも1年以上はかかります。
歯に圧力をかけて骨を溶かしつつ、骨を作る行程を何度も繰り返すため一定の治療期間が必要です。
大人の矯正にかかる費用は、部分矯正で30万円~、全体矯正で50万円~と変わってきます。歯科矯正は保険適用外の治療になるため、歯科医院によっても費用が変わってきます。治療を始める前にどのくらいの費用がかかるのか確認しておくのをおすすめします。
大人の歯列矯正で、どんな治療法が選択できるのか詳しく説明します。
表側ワイヤー矯正とは、歯の表面に装置を直接つける最も一般的なタイプです。ワイヤーを表に取り付けるため、目立ちやすいものの、素材の種類もあるので選ぶこともできます。
メリット | ・費用を抑えつつ矯正ができる ・幅広い歯並びに対応できる ・発音の影響を受けにくくなる ・歯磨きがしやすくなる |
デメリット | ・目立ちやすく人目が気になる ・装着時の痛みや違和感を覚えやすい |
表側ワイヤー矯正は、幅広い治療に対応できる良さがあります。費用を抑えつつ、歯列矯正を行いたいと考えている人にとっても選択しやすい矯正方法といえると思います。
矯正中の見た目をそこまで気にしない人や、人前に立つ仕事をしているので滑舌が悪くなるのを避けたい人向きの矯正方法としてもおすすめです。
裏側ワイヤー矯正とは、歯の裏側にブラケットをつける矯正方法です。表側の矯正とは違い、見た目にほとんど影響を与える心配もなく、人と接する仕事をしている人や写真撮影なども気にする必要がありません。
メリット | ・矯正をしていることがバレにくい ・舌癖の改善に繋がることもある ・自浄作用があるので虫歯になりにくい ・食べ物が挟まっても他人に見られることがない |
デメリット | ・滑舌に影響が出てしまうことがある ・歯磨きがしにくい ・対応している歯科医院が少ない |
裏側ワイヤー矯正は、目立ちにくい良さはありますが滑舌への影響や、矯正装置が外れやすくなってしまうことも考えられます。歯磨きしにくい点も考え、定期的に状態を確認してもらいましょう。
見た目を重視しつつ矯正をしたい人におすすめのやり方です。
ハーフリンガル矯正とは、上の歯は裏側矯正、下の歯は表側矯正にて行う治療方法です。両方のいいとこどりをしている治療方法としても知られています。
メリット | ・対応できる症例の幅が広い ・治療費を抑えつつ矯正が出来る ・発音が変わりにくいので話しやすい |
デメリット | ・口を開いたときに矯正装置が目立つ ・歯磨きがしにくく清潔に保ちにくい |
ハーフリンガル矯正は、手頃な価格帯で治療が出来るのがメリットです。ただし、装置が目立ちやすくなってしまうため、見た目を気にする人にはおすすめできません。
表側矯正と裏側矯正の両方のいいとこどりをしたい人におすすめです。
マウスピース矯正とは、ワイヤーやブラケットを使わず透明なマウスピースを使って歯を動かしていきます。目立ちにくい方法になりますし、取り外しもできる矯正方法です。
メリット | ・装置が目立ちにくく安心できる ・痛みや不快感が少ない矯正 ・金属アレルギーの人でも使える ・メンテナンスが楽なので続けやすい |
デメリット | ・すべての症例に対応できるわけではない ・歯科医院によっても治療の質に差がでる ・毎日ルール通りに治療を進める必要がある |
マウスピース矯正は、対応できる症例の人にとっては目立つことなくできる便利な矯正方法です。ただし、毎日装着しなくてはいけないので、スケジュール管理が得意な人におすすめです。
大人矯正を開始するときに覚えておきたい注意点があります。まず、通いやすい歯科医院を選ぶようにしてください。立地や診療時間、休診日など自分のライフスタイルにあっているかどうかは、矯正をスケジュール通りに進めるうえで重要です。家や会社から近く、立ち寄りやすい歯科医院を選びましょう。
また、矯正中に虫歯や歯周病のリスクが高まるからこそきちんとしたケアが重要です。矯正後も、歯の状態は常に変わっているからこそ、主治医に相談しつつアフターケアをしっかりと行うようにしてください。矯正のために抜歯をした場合は、空いた空間に奥歯が倒れてきてしまい後戻りすることもあるので注意しましょう。
大人になってからの矯正にもたくさんのメリットがあることがわかると思います。矯正を始めると、一定期間は治療が必要になるため、子どものときだと見た目が心配なときは大人になってから矯正をするのも遅いわけではありません。ただし、矯正のタイミングによってもメリット・デメリットが出てきます。将来どんな矯正が必要になるのか、確認しておくと安心できると思います。