歯科治療の未来形：3Dイメージングがもたらす口腔内スキャナーと歯科用CTの新時代｜飯田橋の歯医者Refino Dental Clinic

こんにちは。
飯田橋駅徒歩1分の歯医者Refino Dental Clinicです。

近年の科学技術やデジタル技術の向上により私たちの生活は便利で豊かになっており、一般社会の発展は医療業界の発展にも繋がります。
特に近年の歯科医療業界ではデジタル技術の飛躍的進化により、これまでになかった歯科医療体験を提供することが可能になっています。

今回は近年特に注目されている口腔内スキャナーと、歯科用CTを併用することによるメリットについてご紹介していきます。

口腔内スキャナーとは？

口腔内スキャナー（Intra Oral Scanner:IOS）は、デジタル技術を活用して患者の口腔内の3Dイメージを高精度で作成するデバイスです。
これまで歯科医院では伝統的なアルジネートやシリコーンなど粘土のような歯科印象材を使用し型取りを行なってきましたが、口腔内スキャナーを活用することでより迅速かつ快適に患者さんの口腔内の正確なデータを取得することが可能になりました。
この10年で特に発展を見せている機器であり、様々なメーカーからも開発されているため今後の普及率の拡大を期待していきたいと考えています。
これまでにも口腔内スキャナーを併用するメリットを紹介させていただきましたので、以下の記事も併せてご覧下さい。

最新技術を駆使した歯科治療：口腔内スキャナーとマイクロスコープの併用がもたらすメリット｜飯田橋の歯医者Refino Dental Clinic

口腔内スキャナーが変える歯周病治療：患者様への6つのメリット｜飯田橋の歯医者Refino Dental Clinic

歯科用CTとは？

歯科用CT（コンピュータ断層撮影）は、歯、顎骨、顔面の骨構造を3次元で詳細に映し出す画像診断装置です。
特に歯科分野で一般的に用いられるのは、コーンビームCT（CBCT）と呼ばれるタイプのCTスキャナーです。
CBCTは従来の医療用CTスキャンに比べて放射線量が少なく、高解像度の画像を提供し、比較的短時間で撮影できるため、歯科診療において広く採用されています。
CBCTはインプラント治療、口腔外科、根管治療、矯正、顎関節症など様々な場面で活用されています。
日本国内の歯科医院の歯科用CTの普及率は10〜20%と言われています。
かつてはもう少し低い割合でしたが、近年特に若い歯科医師の開業にとって必要不可欠と見られておりますます普及率は高くなることが考えられます。

口腔内スキャナーと歯科用CTを併用するメリット

口腔内スキャナーと歯科用CTを併用することには、いくつかのメリットがあります。
単独の使用でもたくさんのメリットを享受できますが、これらの技術を組み合わせることでより精密な診断や治療計画の提案が可能になります。
主なメリットは以下の通りです。

高精度な3Dイメージング

口腔内スキャナーは歯や歯茎の表面を非常に高精度でスキャンし、リアルタイムで3D画像を生成します。
これにより、精密な印象採取が可能となります。
CTスキャンは骨の密度、位置、形状、神経の走行、歯根の形状、根管の形状などを詳細に捉えることができます。
これにより、骨格の状態や必要な場合のインプラントの正確な位置決めが可能になります。
イメージとしては口腔内スキャナーは目に見える部分の立体化、CTは骨など目から見えない部分の立体化というようなものになります。

包括的な診断能力

両技術を組み合わせることで、歯や歯茎の表面だけでなく、骨の構造も詳細に把握することが可能になります。
これにより、総合的な診断が行え、より効果的な治療計画を立てることができます。
他にも歯周組織検査の結果なども含め、これらのデータを基に担当歯科医師が様々な医学的見解を交えて治療計画を立案致します。

より精密な治療計画

インプラント治療や矯正治療など、精密な計画が必要な場合に、これらの技術を利用することで、患者さん個々の解剖学的特徴に合わせたカスタマイズされた治療計画を立てることができます。
また、データを遠方の専門医などと供覧することにより多角的な治療計画を立てることも可能です。

治療のシミュレーション

3Dモデリング技術を利用して、実際の治療に先立ってシミュレーションを行うことが可能になります。
これにより、患者様と治療計画について具体的に話し合うことができ、より納得感のある治療が実施できます。

患者様への説明が容易

生成された3D画像は、患者様に対する説明資料としても非常に有効です。
口腔内の状態や治療計画を視覚的に示すことで、患者様の理解を深め、不安を軽減することができます。
視覚的な口腔内スキャナーのデータだけでなく、目に見えない骨などの硬組織のCTデータも併用することでより自身の口腔内、また周囲組織の状態の理解を深めることが可能です。

治療の迅速化と精度の向上

正確な3Dデータに基づく治療計画は治療の精度を向上させるだけでなく、治療期間の短縮にも繋がります。
これまではクラウンなどの補綴物を作成するには歯科技工所へ模型などを発送しなければならず、納期のタイムラグが発生していましたが、データ管理にすることによりスキャンデータを歯科技工所に即座に共有することで納期を短縮することができます。
クラウンだけでなく、インプラント手術に用いられるサージカルガイドという手術サポート器具もデータ共有によりこれまでにないスピード感で作成することが可能になります。

口腔内スキャナーとCTの組み合わせは、歯科医療の質を向上させる強力なツールです。それぞれの技術が持つ強みを活かし、より効率的で精密な診断と治療を提供することができます。

Refino Dental Clinicにおける口腔内スキャナーの活用方法

Refino Dental Clinicでも口腔内スキャナーと歯科用CTは完備しており、最近では特に口腔内スキャナーの活用をより積極的に進めています。
マウスピース矯正での活用はもちろんですが、当院では初めてご来院された患者様に口腔内検査の一環として口腔内スキャンを積極的に行なっています。
一眼レフカメラによる従来の口腔内写真撮影だけではイメージしにくかったお口の中の状況を、スキャンデータでご覧いただくことでよりご自身の口腔内の状態を客観的に見ていただく機会になります。
またスキャンデータはQRコードにて患者様と共有可能になりますので、クリニック内だけでなくご自宅などでもスキャンデータをご覧いただけます。
ご自宅などでデータを活用していただくことで、日々の歯磨きの意識付けにも応用することができます。

Refino Dental Clinicにおける歯科用CTの活用方法

歯科用CTの活用方法としては、根尖病変の診断、歯根破折の診断、根管の解剖学的形態の確認、親知らず抜歯を行う前の下歯槽神経の位置確認、インプラントの術前診断、上顎洞の状態確認など様々な場面で活用しています。
主に診断を行うための確認資料の一つというような位置付けになります。
CTデータ以外にも問診結果、歯周組織検査の結果、口腔内写真、口腔内スキャンデータ、顔貌など得られる情報は多ければ多いほど診断の一助になると考えています。
初めてご来院される方はこちらのページもご参照ください。

初めてご来院される患者様へ

まとめ

いかがでしたでしょうか？
CTデータもかつてのようにフィルムではなくデジタルの3Dデータとして生成され、口腔内スキャナーによるデータもデジタルデータのため、現像待ちの時間もなく撮影後すぐに確認することが可能です。
これらデジタルデータは組み合わせて活用することで相乗効果が得られることがよくわかりました。
Refino Dental Clinicでは歯科用CT、口腔内スキャナーを完備しさらにマイクロスコープも導入していますので、より多くの機器、機材で診断を手助けし、患者様に様々な情報を提供することが可能です。
セカンドオピニオンも積極的に承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。