根管治療の流れとその重要性
根管治療は歯の内部にある神経や血管が感染した際に行う治療で、痛みや感染物を取り除き歯を保存するための重要な手段です。Refino Dental Clinicでは最新の技術と設備を用いて、精密で安心な根管治療を提供しています。ここでは、その治療の流れと根管治療がなぜ重要なのかをご紹介します。
目次
根管治療の重要性
歯の神経が感染した場合、そのまま放置すると痛みや腫れがひどくなり、状態によっては最終的には歯を失うことになります。根管治療は感染した神経を取り除き、歯を保存するための治療です。以下に根管治療の重要な理由をいくつか挙げます。
1. 歯を保存できる
根管治療を行うことで、抜歯を避けて自分の歯を保存することができます。自分の歯を残すことは、噛む力や歯並びの安定にとって非常に重要です。歯を失うと噛み合わせが変わり、周囲の他の歯に余計な負担がかかることがあります。
2. 痛みを軽減する
神経が感染すると激しい痛みを伴います。根管治療により感染部分を取り除くことで、痛みを和らげることができます。これは日常生活の質を大きく向上させる要因となります。
3. 再感染を防ぐ
根管治療は感染した神経を取り除き、清掃・消毒を徹底することで再感染を防ぎます。これにより、長期的な口腔内の健康を維持することができます。再感染が防がれることで、追加の治療やさらなる歯の損失を避けることができます。
4. 健康への影響を防ぐ
口腔内の感染が進行すると、全身の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。例えば感染が血流を通じて他の部分に広がると、心臓病や糖尿病などのリスクが高まる可能性があります。根管治療を行うことで、こうしたリスクを未然に防ぐことができます。
根管治療の流れ
1. 初診・カウンセリング
最初に、患者様の症状や歯の痛みの原因を詳しくお伺いします。必要に応じてレントゲン撮影や口腔内スキャンを行い、歯の内部の状態を詳細に把握します。この情報をもとに、治療計画を立てます。初診時には、患者様の全体的な健康状態も確認し、治療に影響を及ぼす可能性のある他の健康問題についても考慮します。
2. 診断と治療計画の説明
検査結果をもとに、患者様に現在の歯の状態をわかりやすく説明します。治療の必要性や治療方法、期間、費用についても詳しく説明し、患者様に納得していただいた上で治療を開始します。治療計画は患者様のライフスタイルやスケジュールに合わせて柔軟に調整されます。
3. 麻酔と治療準備
治療中の痛みを感じないように、局所麻酔を施します。麻酔が効いている間に、治療する歯の周りにラバーダムというゴム製のシートを装着します。ラバーダムは治療する歯を隔離し、治療中の感染を防ぐ役割を果たします。[5]この工程により、治療中に使用する薬剤や器具が他の部分に影響を与えないようにします。ラバーダムの重要性について詳しくはこちらをご覧ください。
4. 感染組織の除去
マイクロスコープを用いて、根管内部の感染組織や壊死した神経を徹底的に除去します。マイクロスコープは、治療部位を最大25倍まで拡大し、肉眼では見えない細かな部分までしっかりと確認しながら処置を行うことができます。[5]これにより、より精密で確実な治療が可能となります。
マイクロスコープを使用した治療の様子
上の動画は、マイクロスコープを使用した実際の根管治療の様子を示しています。ステップが多いため高倍速再生になっていますが、治療中にどのように細かな部分まで確認し、感染組織を除去するかをご覧いただけます。
5. 根管の清掃と消毒
感染組織を取り除いた後、根管内部を専用の器具で丁寧に清掃し、消毒します。この工程は、再感染を防ぐために非常に重要です。消毒には高精度の薬剤が使用され、細菌の残存を防ぎます。
6. 根管の充填
清掃と消毒が完了した根管に、ガッタパーチャという専用の充填材を詰めて密閉します。これにより、細菌の再侵入を防ぎます。ガッタパーチャは柔軟で密閉性が高く、根管内にしっかりと適応するため、治療の成功率を高めます。